看護師として働いてきて、転職をするとき、同じ業種での転職だとしても、履歴書にはもちろん志望動機を書くことが求められます。
様々な理由で転職をするかと思いますが、次の職場に採用されるということだけではなく、快く受け入れられるかどうかはその後の働きやすさにも関係してきます。
ここでは病院など看護師の働く現場の施設側からの意見を含め、志望動機をどのように書いたら良い印象を与えられるかをまとめてみます。
これまでの経験・経歴について
なぜ、その施設で働きたいのかを明確にするためには、これまでの経験を省くことは不自然ですから、自信がなければ軽くでもいいので、これまでの経験を必ず記載しましょう。もちろん、自信のある人はその部分を強調して書きます。
注意しなくてはいけないのは、以前の職場を悪く評価したり、人間関係が良くなかったことを書いたりしないことです。
【NG例】
私はこれまで、総合病院の病棟勤務をしてきました。自分としては患者さんとのコミュニケーションを良好にしようという目的で、時には打ち解けた話し方をわざとしていたのですが、師長に言葉遣いを注意されることが多く、転職をしたいと考えるようになりました。
【こう書けばOK】
私はこれまで、総合病院の病棟勤務をしてきました。得意なのは、患者さんとのコミュニケーションです。いつも笑顔で、ときには冗談を言って患者さんと笑い合えるようにしてきました。退院後、街で偶然出会ったときに「あ、看護師さん!」と声をかけてくださる方もたくさんいます。
求人先の施設でしたいこと
なぜ転職をしたいかについて具体的に書きましょう。志望動機の中には給与についてなど詳しく書かず、何をしたいのか、どんな看護師になりたいのかなど前向きなことを書く方が印象は良くなります。
前職を活かしてさらにステップアップしたい場合はそのように書きますが、まったく違う現場になるときには前向きに何を学びたいかを書くようにしましょう。
【NG例】
以前は病棟勤務でした。病院の病棟勤務は夜勤も多く疲れるため、多少収入は減ってもかまわないので、夜勤のない保育施設を選びました。
病気の患者さんと違い、子ども達は健康で明るいので、ストレスも少ないと思います。こちらで仕事ができることがとても楽しみです。
【こう書けばOK】
以前は病棟勤務でした。病院での勤務では、患者さんとのコミュニケーションだけではなく、処置の緊急性やミスによる危険性の高さを意識して仕事をしていました。
保育施設での仕事を希望したのは、もともと保育士になりたいと考えたこともあるくらい、子供が好きだからです。これまでとはまったく違う環境になりますが、子ども達の健康を守るという新しい目標に向けて学んでいきたいと考えております。
まとめ
履歴書の志望動機は、もちろん、嘘を書かずに今の自分を正直に書いた方が、採用する側も「こんなはずじゃなかった」ということにならず、採用後も良い関係を続けられます。
ただ、採用されるために、また採用後に良い印象で仕事をはじめるために、同じ現実を書くとしても、看護師の転職についての志望動機は前向きで明るい印象を与えるように注意して書いた方が良いですね。
転職の流れ
ステップ1:まずは転職するかどうかを決めよう
ステップ2:転職の基礎知識を身に付けて転職を有利に進めよう
ステップ3:転職サイトを上手に使おう
ステップ4:転職先を決めよう
病院・施設選び
他業種への転職
ステップ5:書類の準備をしよう
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