他の職業に比べれば、文字を書く機会が少ないのが看護師です。今でこそかなり書くようになりましたが、古い看護師はあまり資料を作るということはありませんでした。
そんな看護師でも転職をするには履歴書が必要になります。
書くのが苦手だからといって、そのまま例文を書きうつすというのは考えもの。
自分のことを盛り込みながら書ける志望動機の例文をご紹介します。
1. 総合病院の病棟勤務からクリニックへの転職の場合
総合病院の病棟勤務をしていたMさんは、30代後半になって体力的にきつく感じるようになってきました。そこで単科クリニックへ応募することになりました。
NG「これまでは総合病院の病棟勤務をしていました。疲れを感じるようになったので夜勤のない楽な職場に転職したいと考え、クリニックへ応募しました」
OK「これまで○○の看護師をしていました。この度応募したのは、看護学生のころから○○科に興味があったからです。今はまだ勉強不足の部分があるかもしれませんが、精いっぱい努力したいと考えております」
NGの例文も正直である面は良いのですが、あまり前向きな転職には捉えられませんよね。OKの例文にすれば前向きな転職と考えてもらえるはずです。
○○にはあなたの経歴を入れられますよ。
2. 転職理由を正直に書きにくい場合
総合病院の病棟勤務をしていたSさんは、がん専門病院へ転職したいと考えています。正直言ってしまうと、その病院のほうが、夜勤手当が高い上に基本給も高く、ボーナスも10万円以上高いというのが理由です。
NG「これまでの病院は基本給も低く夜勤手当も相場以下でした。長く働いても損してしまうと思うので、基本給も手当も良いこちらの病院へ転職したいと考えています。
OK「個人的な話になりますが、祖父をがんで亡くしています。がん患者さんのケアには心のケアも重要だと感じています。まだ学生だったので祖父の面倒を看ることができなかった分、看護師としてがん患者さんの役に立てればと考えております」
書きにくい転職理由、例えばお金のことなどは履歴書に書かず、個人的な経験などを書くと良いでしょう。
個人的な体験談は、転職先の病院に関連するものが身の回りにないか考えると案外見つかるものです。
・整形外科なら「私は部活で骨折(捻挫・脱臼などでも)したことがあります。不安な気持ちを看護師さんの優しい言葉が癒してくれました。自分もそんな看護師になりたいと考えております」
・耳鼻科なら「私の幼なじみは小さい頃から蓄膿症でしたが、今ではすっかり良くなっています」
・脳外科なら「テレビのドキュメントで脳外科の患者さんが回復していく様子を見て感動しました」
など、テレビで見たことまで含めれば必ず何かしら書けることはあるはずですよ。
まとめ
患者さんに接することやスタッフとの共同作業が多い看護師の転職の場合、履歴書に書くことだけで採用を判断することはなく、面接も重要になってきます。
そうは言っても、履歴書は第一印象になりますからできるだけポジティブな言葉をつかうようにしたいものですね。
転職の流れ
ステップ1:まずは転職するかどうかを決めよう
ステップ2:転職の基礎知識を身に付けて転職を有利に進めよう
ステップ3:転職サイトを上手に使おう
ステップ4:転職先を決めよう
病院・施設選び
他業種への転職
ステップ5:書類の準備をしよう
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