ステップ6:面接対策をする

看護師の転職、面接で長所を尋ねられたときには?

転職の面接では、履歴書に書いたことをさらに質問されることがあります。
とくに「志望動機」や「長所・短所」などが質問されやすいようです。
「長所」を尋ねられると、控えめが良しとされている日本人はなかなかうまく自分をアピールできないことが多いようです。
きちんと質問に対する準備を整え、堂々と答えられるようになっておきましょう。

1. 「長所」と「強み」どう違う?

「あなたの長所について話してください」「あなたの強みは何ですか?」といった質問をされたとき、答え方によっては幼い印象を与えてしまいますので注意しましょう。
「長所」は自分がもともと持っている性格的なものや努力で身につけたものの中で、良い部分を答えます。
一方「強み」と言われた場合は主に仕事上で役立つ部分を答えます。
ただし、転職の面接で尋ねられている限り、「長所」だとしても仕事につなげて答える必要があります。
例えば長所が「明るくてよく笑う」だとしたら、「私の長所は明るくてよく笑うところです」で終わらせず、「明るくてよく笑うので、これまでも患者さんとのコミュニケーションに役立ててきました」と仕事のどんな場面で役立つかを添えましょう。

2. 「長所」を話すときのコツ

ちょっとこれは自慢に聞こえてしまうかも知れないな、というときはその長所の背景を伝えれば大丈夫です。
例えばバイリンガルで英語もできるという場合は「小学生の頃父の転勤でアメリカにいたため、簡単な英語ができます。医学用語に関してもある程度は英語で言えるように勉強しています」と言えば自分の努力も付け加えてあるので印象も良いでしょう。
また、「ある場面では馴れ馴れしいという短所になってしまうこともありますが、人と接することが好きで誰とでも仲良くなれます」というように、長所の中にも短所があることを口にすれば嫌味なく相手に長所を伝えることができますよ。
それでも「自分の口から自分の長所を言うなんて」と感じるときは、誰かに褒められたことをそのまま話すと良いでしょう。
「面倒見が良すぎると友人には言われます」というようにすれば、自分が自分の長所を話しているという気持ちは払拭できますよね。

まとめ

長所を話すことが苦手な日本人。
奥ゆかしくて良いところではありますが、面接の場ではやはり自分の長所をしっかり伝えて採用につなげる必要があります。
「○○と友人には言われます」といった言い回しなら抵抗なく自分の長所を口にできそうですね。

看護師の転職、面接での逆質問はマナー違反ですか?

転職をするときもっとも緊張するのが面接ではないでしょうか。
看護師の場合、専門職としてのスキルを見極めるためにこれまでの経験などを質問されたり、志望動機を質問されたりすることが多いです。
そんな面接中、自分にも疑問が浮かんだ場合に逆質問をするのはマナー違反になるでしょうか。また、「最後に質問はありますか?」と尋ねられたときにはなんと答えれば好印象なのでしょうか。
面接での逆質問について解説していきましょう。

1. こちらからの質問で注意すべき点

とくに看護師専門の求人サイトからの紹介で面接した際など、相手が求人を出しているのだから採用されて当然、という気持ちでいると良い印象は持たれません。
質問の仕方で言うと、「まとまったお休みはいただけますか?」というような「すでに採用されることがわかっているけれど」という印象を与えるのはNGです。
とはいえ、こちらも尋ねておきたいことはありますよね。
そんなときは「もし採用していただけた場合…」という言葉をつけ、さらに職場に迷惑をかけないという印象を与えるように尋ねます。
「もし採用していただけた場合、早めに申告してシフトに影響がなければまとまったお休みをいただくことは可能ですか?」と言えばかなり印象は違いますよね。
また、病床数など「それはホームページを見ればわかるでしょう」といったレベルの質問はしないようにしましょう。

2. 「最後に質問はありますか?」に対しては

前述したように「採用していただけた場合には…」とつけて、自分勝手な質問にならないように気をつけて話すなら、もちろん質問してかまいません。
採用されたいばかりに遠慮していて、採用後に「こんなはずじゃなかった」というようでは、また転職を繰り返すことになってしまいます。
すでに充分な情報を看護師専門の求人サイトから得ているなど、とくに質問などがない場合にはこのひとことでぐっと印象がよくなります。
「採用が決まった場合、入職までに勉強しておくことはありますか?」

まとめ

逆質問に関しては、面接担当者に与える印象を悪くしないような配慮が必要なことがわかりました。
・「採用していただけた場合…」とつけること
・一方的な、自分勝手な質問にならないよう気を配ること
・ホームページにあるような基本的な質問はしないこと
・最後の逆質問がない場合には、謙虚に答えること
面接は本来お互いが対等な立場ですが、採用してもらうという気持ちでのぞむとうまくいきそうですね。

看護師の転職、面接で尋ねられる看護観はどう答えれば良い?

転職の際にもっとも緊張するのが面接でしょう。看護師の場合、面接官によっては少々難しいことを尋ねられることもあります。
例えば、「あなたの看護観を聞かせてください」という質問。
こんな質問をされたらどう答えますか?
あらかじめある程度の質問に対する答えを用意しておくことで、落ち着いて笑顔で面接することができます。
ここでは「看護観」に関する質問をされた時の答え方についてご紹介しましょう。

1. 言葉の定義として使えないのが「看護」です

「看護観」を尋ねられた場合、言葉としてつかえないのが「○○という看護」という言い回しです。
とはいえ、緊張していてそう言ってしまっても大丈夫ですよ。よほど意地悪な面接官以外は突っ込まないはずです。
「看護観」とは「あなたは看護をどう考えていますか?どう捉えていますか?」という質問です。
ですから、「○○と考えています」や「○○ということだと思います」というように、自分の考えを言うのが正解です。
正解と言いましたけれど、人の考えは千差万別ですから答え方の正解はあっても内容的な正解はないと言えるでしょう。

2. 具体的にはなんと言えばいいのですか?

看護観を尋ねられたときには、日ごろから自分が看護するときに何を大切に考えているかを話しましょう。

「患者さんが日常生活に早く戻れるようにはどんな手助けができるかを考えている」
「患者さんの身体だけではなく、心のケアができるように心がけている」
「患者さんだけでなく、絶望感を持っている家族に対してもできる限りの心配りをするようにしている」
「看護師ひとりで仕事をしているのではないので常に職場のチームワークを考えて仕事をしている」

といったことですね。
自分が経験したことやそのときどう感じたのかなどを付け加えると、あなたがなぜそうした看護観を持ったのかがわかりやすくて良いでしょう。
面接は、紙に書く履歴書と違って「こう話そう」と準備して行ってもその通りに話すことは難しいものです。緊張して真っ白になってしまうこともあるでしょう。
それでも、基本的には自分が日ごろしている看護について一生懸命に話せば大丈夫です。あまり緊張せずにのぞんでくださいね。

まとめ

看護観とは、自分が看護するときの姿勢が表れる言葉なのですね。
まずは短い文章で言えるようにしておき、その理由があればまた別に経験談や具体例として用意しておくと良いでしょう。
看護観を質問されたら、短い一文で答えます。相手がさらに質問してきたら経験談などを答えましょう。質問せずにさらに促されたら、やはり経験談などを話せば良いですよ。

30代の男性看護師が転職するときに気を付けること

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