看護師から営業職への転職は意外に多い?

看護師を辞めて他の職業に転職する人には、営業職に就く人が多いといいます。

求人件数でいえば確かに営業職はもっとも多いといえますから当然ですね。

そもそも看護師から営業職になるのは簡単なことなのでしょうか?仕事上で看護師との共通点もあればそうではない部分もありそうです。

看護師から営業への転職について、解説していきます。

共通点は人と接するところ

看護師の場合は病棟に勤務すると、かなり深く患者さんとかかわることになりますよね。営業職も同様に、人と接するのが仕事の中心です。

看護師を目指す人の多くは「人の役に立つ仕事がしたい」と思ったことがあると思います。いくら他の女性の平均年収と比べて看護師の収入が高いと言っても、不規則な勤務時間や間違いの許されない仕事の連続に対し、体力も精神力も限界まで使う仕事だと思います。

博愛精神がなければ、看護師は勤まらないでしょう。

病気で苦しんでいる、あるいは治療に前向きに取り組んでいる患者さんに対する「役に立ちたい」気持ちは、そのまま営業職ではお客様に対しての「役に立ちたい」につながりますから、基本的に「人の役に立ちたい」と考えて看護師になった人は営業職にも向いているといえます。

また看護師の仕事をしているとやっかいな患者さんの対応をしなければならないこともあります。文句を言われたり、ナースコールを頻繁にしてみたり。

そういった人とどう接すればいいか身をもって体験している看護師であれば、営業職で難しいお客さんに会った場合でも対応できるでしょう。

大きく違うのは収入

営業職であれば年収は300~500万となります。看護師の場合に比べて収入が下がってしまうでしょう。

営業職には、成績によって収入が変わるタイプと固定給をもらえるタイプがあります。

保険や化粧品のセールスなど歩合給で有名な営業職はとくに、売れなかったらたとえ何時間働いても収入がないということになってしまいます。

これまでは、たとえ体調が悪くても他の職員のフォローを受けてどうにか勤務したり、あるいは病欠をしたりできた看護師と違い、歩合給の営業職では休んでしまうことは簡単ですがそれが無収入につながるという厳しい面があるのです。

身近な人に物を売るということに抵抗がある人は、看護師のときより体力的には楽でも、精神面で参ってしまうということもあるかと思います。

営業職に就く場合、歩合給なのかどうか確認した方が良いでしょう。転職したばかりではまだ営業スキルがないでしょうから固定給の仕事にまずは就いた方がよいです。

営業職のメリット・デメリットは?

まずメリットとしては看護師のように夜勤や長時間労働がないことです。肉体的な負担が看護師に比べて少ないので、休日は家で寝ているだけということもなくなります。

不規則な生活から規則正しい生活になると身体的にもメンタル的にも向上することを実感できるでしょう。

また体力に自信のある方は営業としてバリバリ活動して成績を上げることも可能です。 営業向きと言えます。

一方デメリットとしては収入が落ちることに加えて、医療という大きなやりがいのある仕事に比べると営業は緊迫した仕事ではないため、刺激が少ないかもしれません。 

看護師として第一線で働いてきて肉体的・精神的に辛いと感じているのであれば適切な職であると言えるでしょう。

営業職って何をやるの?自分に合ってる?

営業の仕事は、お客様になりそうな人へのアポイントから始まり、対面でのサービス説明、契約書締結、請求書発行、アフターフォローまで多岐にわたります。

その中でも一番大事なことは売上を上げることですから、サービスを分かりやすく説明し、購入までもっていけるかどうかが重要な仕事です。 

イメージをつかむためには3冊くらい本を読んでおくとよいでしょう。

看護師は患者さん・お医者さんに対して説明する 、行動してもらうということを普段から実践しているので、問題なく営業に馴染めると思います。

また問題を起こしそうな人を見分けるスキルも一般の人より優れているので、めんどくさいお客さんに当たる可能性も低いでしょう。

営業は自分に合っているのだろうか、と不安になるかもしれませんが、「人とおしゃべりするのが好き」「相手が何を考えているか分かる」方は転職した後も充分活躍できると思います。

まとめ

看護師として勤務していても、薬屋さんの営業マンや医療機器の営業マンが仕事に来ているところを目にしていると思います。
そうした営業マンを目にしたときに「大変そうだな」と感じていたとしたら、営業職には向いていないのかもしれませんから、転職の際はよく考えてから看護師以外のどんな職業に就きたいのかを考えましょう。

転職の流れ

ステップ1:まずは転職するかどうかを決めよう

ステップ2:転職の基礎知識を身に付けて転職を有利に進めよう

ステップ3:転職サイトを上手に使おう

ステップ4:転職先を決めよう

病院・施設選び

他業種への転職

ステップ5:書類の準備をしよう

ステップ6:面接に備えよう

ステップ7:転職後にやるべきこと