看護師の転職サイト、仕組みはどうなっているのですか?

多くの看護師が転職するときに利用する、看護師専門の転職サイト。
自分が登録するサイトを選ぶとき、活用するとき、転職サイトの仕組みを知っておくと安心です。
看護師の仕事はとくに病院の場合、出勤してしまうと目の前の仕事に追われてしまいますよね。一般の企業のように様々な情報を得る時間があまりないものです。
社会の仕組みなど知らなくてももちろん生活できますし、看護師のような専門職として国家資格を持っていれば仕事に困ることもないでしょう。
それでも、知っておくとさらに良い条件の仕事を見つけることができますし、今の職場への疑問もわくのでブラック企業に搾取されることもありません。
転職サイトの仕組みをわかりやすくご紹介しますね。

1. 求人情報誌と転職サイトの違いとは

これほどインターネットが普及する前には、ハローワーク以外の転職情報といえば紙媒体の「求人情報誌」「求人情報紙」に限られていました。
これらの求人は、病院など看護師を必要とする施設が一定の料金を支払って紙面に掲載するというものです。
掲載料金は、求人広告枠の大きさとその情報誌、情報紙がどのくらいの部数配布されるかによって相場があり、求人情報誌を発行している会社がそれぞれ決めています。
一方転職サイトは病院側が情報を掲載し、看護師を獲得することができれば看護師求人情報サイトへ一定の料金が支払われるという仕組みです。

2. その違いは転職したい看護師にどういう影響があるのでしょうか

求人情報誌のように、掲載されて配布されるだけで料金がかかるというのは、病院にとってメリットもデメリットもあります。
メリットは、一回の掲載で多くの看護師が応募する可能性があるということ。必要な人数以上の応募があれば、履歴書や面接で選ぶことができますから質の良い看護師を採用することができることです。
デメリットは、一人も応募がなかった場合、求人広告費がすべて無駄になってしまうことです。
一方、転職サイトは看護師の採用が決まるまでは費用がかからないことがメリットです。しかし、担当者に紹介を任せているためあまり条件の良くない病院はいつまでも採用が決まらないというデメリットがあります。

どちらの場合も、応募する看護師は良い条件の職場へ転職したいわけですから、良い労働条件の職場が有利なのは同じです。
違うのは、求人情報誌はすべて自分で判断することに対し、求人情報サイトは担当者が希望に合った転職先を選ぶ、つまり人を介することです。もちろん求人情報サイトにも自分で閲覧して応募できる情報もありますが、本当に良い病院などは非公開にしておき、サイト側も良い看護師を選んで紹介したいのが本音です。それが次回の契約につながるからです。

まとめ

看護師専門の転職サイトは、良いクライアント(=良い病院などの施設)へ良い看護師を紹介し、仲介料をもらうことで次回の募集時にもクライアントに使ってもらえる、という流れなのですね。
掲載してもまったく看護師を紹介できないとなれば、そのクライアントは別のサイトを利用することになりますからサイト側も必死です。
そうした仕組みが、「あまり条件に合わないけれど看護師を説得して応募させる」といったことにつながっていくことがわかりましたね。

転職の流れ

ステップ1:まずは転職するかどうかを決めよう

ステップ2:転職の基礎知識を身に付けて転職を有利に進めよう

ステップ3:転職サイトを上手に使おう

ステップ4:転職先を決めよう

病院・施設選び

他業種への転職

ステップ5:書類の準備をしよう

ステップ6:面接に備えよう

ステップ7:転職後にやるべきこと