看護師からの転職でOLはできますか?

転職を考える看護師の中で、「もう看護師という仕事はしたくない」という人は少なくありません。看護師が転職してOLなどの仕事に就くことはできるのでしょうか。

転職する事情はひとそれぞれですので一概には言えませんが、今の職場が嫌になった理由によっては、考え直して看護師としての転職を勧めたくなることもあります。

なぜ自分は看護師が嫌になってしまったのか、その理由から見直してみましょう。

1. 本当の事務職ならば紹介などのコネが必要と考えて

転職したい仕事が、本当にOL、つまり事務職のデスクワークだとしたら、今までの仕事はほぼキャリアとして通用しません。パソコン関係の資格やスキルを身につけたとしても、実践していないわけですから即戦力とはいかないことも多いですし、大学の初年度に学ぶ「一般教養」についても身についていない場合が多いため、看護師が中途採用でOLとして働くことは非常に難しいと考えて良いでしょう。

すべてのOLの仕事が楽だとは言いませんが、確かに看護師よりは楽な部分も多いでしょう。

看護師は人の命を預かっている責任は大きいので緊張もしますし、患者さんという人を相手にするということはストレスも溜まります。また、夜勤などで肉体的に疲労するだけでなく生活リズムが狂ってしまうことからのストレスや疲れも看護師にはあります。

それらすべてと縁がなく、必要な責任は上司が取ってくれ、定時に帰ることができる。多少お給料は低いとしても、良い職場だとしたら、そのような職場で働きたい女性はたくさんいると考えられますよね。

そう、だから新卒でコネのある人がそういった職場を埋めてしまうのです。そして、嫌ではない仕事ならば特別なことがない限り辞めないため、空きもでにくいと言えます。中途採用でOLになるなら、それなりに強力なコネクションがない限り、就職は難しいと考えてください。

2. 今の職場を辞めた本当の理由は何ですか?

表向きには、退職する理由をハッキリさせているとは思いますが、自分の本当の気持ちを探ってみて、看護師を辞めたいと思ったのはなぜかを追求してみましょう。

看護師になると心に決めたくらいですから、きっと患者さんには親切に対応したのではないでしょうか。いつも明るい人だと患者さんには思われていたことでしょう。だから、自分ですら「患者さんとのやりとりが苦痛で、退職する理由になった」とは気付いていないかもしれません。

他人から見たら明るい性格で、患者さんとも他の看護師ともうまくやっているように見えても、本当は人と接することがとても苦痛だったということもあるでしょう。

だとしたら、他の職種の多くも同じような苦痛はついて回ります。もちろん、程度の差はあるのですけれども、人と全く接することがないという仕事はほとんどありません。看護師ほどにではなくとも、人との間に生まれるストレスはどの職場にもあるのです。

だとしたら、転職する前に向き合うべきなのはどのように人と接していくのか、どうしたらストレスをためずにすむのか、ということになります。

まとめ

まったく違う職場に転職すれば、今の悩みはすべてなくなる、と考えるのは少々お気楽すぎのようですね。もちろん、大人になれば誰もがある程度、どの職場に行っても悩みや苦労はあると知っているはずですが、看護師のように専門的な仕事だと、別の、普通の仕事に就けばこんな苦労はしないのに、と思ってしまうこともあるでしょう。

一般的に「楽で悩みのない」職場の席取りゲームは、それなりにコネのある人たちがすでに座ってしまっています。もしもすんなり就職できる事務職があるとしたら、それこそ何か裏があると考えた方が良いくらいですよ。

看護師として転職することで今の悩みが解決しないか、もう一度考えてみましょう。

転職の流れ

ステップ1:まずは転職するかどうかを決めよう

ステップ2:転職の基礎知識を身に付けて転職を有利に進めよう

ステップ3:転職サイトを上手に使おう

ステップ4:転職先を決めよう

病院・施設選び

他業種への転職

ステップ5:書類の準備をしよう

ステップ6:面接に備えよう

ステップ7:転職後にやるべきこと